工房ずー/制作ノート

粘土細工、制作ノート

素材

yuzawaya_385-06-004.jpgこれまでいろいろな粘土を使用してきましたがそれぞれに性質が異なりその特徴をどれだけ生かせるかで作品のできも大きく左右されると思います。このサイトで取り上げている作品は焼き物の風合いを生かしたかったので低温で焼成可能な特殊陶土を使用しています。

原型

DSCF4397.JPGまずは原型を制作します。素材はオーブン陶土や石粉粘土等を使用します。特にこだわりはありません。自分がつかいやすいものをつかってます。
写真はオーブン陶土で作った原型。

型取り

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型割りの線を書きます。原型が抜けるように考えて分割します。ものによっては5分割や6分割になることも、、、、

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石膏を流すためのどてを作ります。周りはブロックで囲んで中は油粘土で分割します。

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型割りのラインに沿って土手を作っては石膏を流し込む、、を繰り返します。

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全部流し込んだところ。
このあと乾燥。完全に乾くまでまちます。

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乾いたら,継ぎ目を木槌でたたいて外していくと出来上がり。
型に粘土をつめて再びあわせると複製の出来上がり。

成形

DSCF4045.JPG型から取り出した造形物の形を整えます。ここからはシロクマですが、、、つなぎ目をならしたり甘くなった凹凸を直したり、けっこう手間がかかります。

着色

DSCF4059.JPG着色はアクリル絵の具を使用します。ざーっとベースを吹き付けて細かな部分は筆で一つ一つ塗装していきます。本格的な陶芸とは違ってある程度仕上がりの予想がつくのがお手軽なところでしょうか。とはいえ焼成すると粘土自体の色が若干かわるのでそこのところを計算しつつ色を付けていきます。多少きれいめの方が焼いたときに渋めになるのでちょうどいいように思います。

焼成

DSCF4050.JPGオーブンで50分、170度ほどで焼きます。ここがお手軽陶芸と言われるところでしょうか。一度焼いた後に専用のコート材を塗布した後にもう一度焼成します。すると本物の焼き物のような風合いが出ます。材質は軽い目ですがそこそこの強度もあって細かい造形をするには適した素材のようです。